News & Topics 新着情報

2023年12月27日

【コラム】オリジナルの調味料を販売するメリットとデメリットとは?販売の際のポイントも紹介

 23/06-1-1

店舗の味を家庭でもそのまま味わえるオリジナルの調味料は、コロナ禍によるテイクアウト販売の普及に合わせて需要が高まりました。オリジナルの調味料を販売する際には、いくつかのポイントを押さえて製造する必要があります。

今回は、オリジナルの調味料の販売について紹介します。

 

 

■オリジナルの調味料を販売するメリット

 

オリジナルの調味料を開発して販売することには、さまざまなメリットがあります。ここでは、オリジナル調味料を販売するメリットを見ていきましょう。

 

・販売価格を決められる

オリジナル調味料をはじめとするプライベートブランドの商品は、販売価格を自由に設定できます。

メーカーの商品の場合は、仕入価格があらかじめ決まっているため、値段を大幅に変更することは難しいでしょう。しかし、自社で開発したオリジナル調味料なら、消費者の需要や他社の価格設定などを考慮して、柔軟に価格を決められます。

さらに、余計なコストを削減したり工夫して安く仕入れたりすることで、利益率を高めることも可能です。

 

・ニーズに合わせたものを作りやすい

自分のお店で販売するオリジナル調味料は、消費者のニーズに合わせて自由に仕様を変更できます。そのため、お店のブランドイメージに合う商品や、顧客が求めている独自の商品ラインアップを提供可能です。

また、すでにお店で人気のある商品をそのまま販売すれば、効果的な売上アップも期待できます。さらに、ネット販売も取り入れることで、店舗に足を運ぶことなく購入できるようになるため、商品や自社ブランドを全国へアピールできるでしょう。

 

・高品質なものを提供できる

オリジナル調味料を製造する際、委託する製造会社を自由に選択できるため、高品質な商品を作ることが可能です。作りたい調味料の特徴やブランドコンセプトを伝え、形にしてくれる製造会社を選んでください。原料の配合や商品のデザインにこだわるほか、お店でしか楽しめないこだわりの調味料を提供することで、リピート率の向上や宣伝効果にもつながるでしょう。

 

 

■オリジナルの調味料を販売するデメリット

 

オリジナルの調味料にはたくさんのメリットがありますが、デメリットもあります。ここでは、オリジナル調味料を販売するデメリットを紹介します。

 

・管理を自分で行う必要がある

メーカーの商品であれば、在庫や品質などの商品管理をメーカーに任せられます。しかし、オリジナル商品の場合は、すべて小売業者が対処しなければなりません。また、売れ残った商品の返品や転売もできないため、処分も含めて対応する必要があります。

ただ商品を販売するだけでなく、粗悪品やクレームの対応、消費者のサポートなども行う必要があり、何かと負担がかかるでしょう。場合によっては、コールセンターを設置するなど、メーカーの商品の場合は必要ないコストまで想定しなくてはなりません。

 

 

■オリジナルの調味料を販売する際のポイント

 23/06-1-2

 

ここからは、オリジナルの調味料を販売する際のポイントを解説します。紹介する7つのポイントを押さえて、オリジナル調味料の販売を成功させましょう。

 

・保健所の許可を取る

オリジナル調味料を販売するためには、まず保健所の販売許可が必要です。

現在お店を経営している場合であっても、オープン時に取った許可の中に、オリジナル調味料の販売許可が含まれていないケースもあります。保有している許可の範囲でオリジナル調味料の販売ができるかどうか、事前に保健所に確認しておきましょう。

 

・製造関係の許可を取る

販売許可だけでなく、調味料を製造する際の許可も必要です。

店舗で出しているからといって、そのまま販売はできません。製造許可を申請するためには、製造するための設備を整える必要があります。この設備基準は、各自治体や商品の製造方法などによって異なるため、管轄の保健所で定められている基準を確認しておきましょう。

また、高額な設備投資を避けたい場合は、OEMを請け負っている調味料メーカーに相談することもおすすめです。オリジナル調味料の製造を信頼できる企業に委託することで、設備基準を気にすることなく、商品の開発に注力できます。調味料の材料や製造方法に詳しい企業とOEM契約を結べば、商品開発の際にさまざまな提案やアドバイスを受けられ、より高品質なオリジナル調味料を作り上げることにもつながるでしょう。

 

・再現性にこだわる

オリジナルの調味料を購入する人は、お店で食べた味を求めているため、味の再現性が不十分だと客足が遠のく事態になりかねません。このような事態を避けるためにも、味の再現性にはこだわりましょう。

特に、調味料の開発をメーカーに委託する場合は、味の再現性が不可欠です。お店の味を再現できるまで試作を繰り返し、顧客のニーズに応えられる商品を目指してください。

 

・保存に関して配慮する

購入されたオリジナル調味料は家庭で使われるため、消費までに期間がかかることや保存場所を考慮する必要があります。

店舗で使用する際は徹底した温度管理が可能ですが、家庭では常温か冷蔵庫で保存するため、設定が難しいでしょう。家庭での扱われ方を考えながら賞味期限や消費期限、使用する容器などを決定することが重要です。

 

・使用方法を記載する

いくら味の再現性にこだわって作っていても、購入先の家庭で再現できなければ、お店と同じ味を楽しんでもらうことはできません。オリジナル調味料の使い方はしっかりと明記し、正しく使わないと味が再現できないことを伝えましょう。

また、オリジナル調味料に合う食材の紹介やアレンジレシピなども記載しておくと、顧客満足度をより上げられるため、おすすめです。

 

・デザインや商品名を工夫する

オリジナル調味料の販売を成功させるためには、デザインや商品名を工夫することもポイントの一つです。

味にこだわって惹きつけることはもちろん、消費者が購入したいと思うようなパッケージデザインや商品名を考えましょう。

オリジナルの商品を販売する際は、何を訴求するのか明確に設定することが大切です。たとえば、お店のブランドやこだわりの原料、他では買えない限定感など、オリジナル調味料の強みをパッケージに反映し、思わず手に取りたくなる商品に仕上げましょう。

 

・販売計画をしっかりと立てる

製造準備が整ったら、最後にしっかりとした販売計画を立てましょう。

売上を上げたいからといってたくさん製造しても、売れ残ってしまっては利益につながりません。しっかりと売り切れるだけの量を見極めてから、販売数を決めていくことが大切です。

また、販売計画を立てる際は、賞味期限や消費期限も考慮する必要があります。すべての在庫を完売するまでの販売期間は、賞味期限が3分の2以上残っている状態で、すべて売り切れる期間に設定するのが目安です。

商品の開発や製造を委託する企業とも相談して、最も適した量を製造しましょう。

 

 

■まとめ

オリジナル調味料は、顧客ニーズに合う高品質な商品を低価格で提供できるため、売上につながります。また、販売する際のポイントをしっかりと押さえて販売計画を立てることで、リピーターの確保や通販を活用した全国への認知度アップなど、売上の向上以外の効果も期待できるでしょう。

この記事を参考に、店舗オリジナルの調味料の企画販売を検討してみてください。

ページトップへ戻る