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2024年04月08日

【コラム】店頭販売のコツとは?注意点も併せて解説

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飲食店の集客には、店頭販売が効果的です。店内飲食と併せて行うことで、売上の向上も期待できます。しかし、中にはどのように店頭販売をすれば集客や売上アップができるのか、わからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、店頭販売のコツや注意点を解説します。店頭販売を始めたいと思っている方は、ぜひご一読ください。



■店頭販売とは?

店頭販売とは、店の入口またはその付近で、提供メニューのテイクアウト商品を販売する営業方法です。実店舗があることを前提に行われるもので、キッチンカーなどの移動販売や露店とは異なります。2020年の新型コロナウイルスの流行以降、3密(密閉・密集・密接)を避けて集客ができる方法として注目されてきましたが、今後も飲食店の売上を大きく左右する要素の一つと言えるでしょう。


・店頭販売の効果

店頭販売で期待される効果は、新規顧客を獲得できることです。店内に入らなくてもテイクアウトできる手軽さから、普段お店を利用しない人にも足を止めてもらったり、お店を知ってもらったりするきっかけになるでしょう。商品を通してお店の雰囲気やメニュー、味を気に入ってもらえれば、その後の来店も期待でき、リピーターになってもらえる可能性も高まります。



■店頭販売のコツ

店頭販売で最も重要なのは、道行く人に興味を抱いてもらうことです。ただ商品を売るだけでは、思うような集客効果は得られません。
ここからは、店頭販売を成功させるためのコツを解説します。それぞれのポイントを押さえて、効果的な店頭販売を行いましょう。


・ユーザーの動向を分析する/span>

店頭販売を集客につなげるには、まずターゲットとなるユーザーを絞り込みましょう。店頭販売を利用する人の多くは、お店の前を歩く通行人であるため、人目を引く工夫が必要です。「どのような客層が多いのか」「どのようなメニューが求められるのか」など、街を行き交う人を観察・分析してみてください。そのうえで味や価格を決めることが、ターゲットの購買意欲を高めるための重要なポイントになるでしょう。


・おすすめのメニューを設定する

店頭販売では、看板商品やおすすめ商品を大きく宣伝することが集客率アップにつながります。お店や食べたいものが決まっていない方も選びやすいよう、複数の選択肢を用意しておきましょう。店頭販売限定メニューや数量限定メニューなど、付加価値の高い商品があると購買意欲をかき立てます。その際、メニュー名や価格のほか、特徴やおすすめの理由を書いたPOP、またはコンセプトに沿った看板を用意することがポイントです。

・丁寧な接客を心がける


丁寧な接客は、お店の信頼やイメージに大きくかかわります。清潔感のほか、お店の雰囲気が伝わる身だしなみと丁寧な言葉遣い、笑顔で接客することが重要です。
また、メニューに悩んでいる方がいたら声をかけ、親身に話を聞く姿勢をもちましょう。お客様自らが相談しやすい雰囲気をつくることで、お店の雰囲気も明るくなり、活気がでます。

・場所や時間に合わせたメニューを展開する

店頭販売を成功に導くためには、場所や時間に合わせてターゲットやメニューを変えることも重要なポイントです。たとえば、ビジネスマンが多く行き交うオフィス街では、平日の11~13時頃にお弁当の需要が増えます。お昼時の混雑によって店内での飲食を諦める方もいるため、ランチ1食分のボリュームになるような商品を用意しておくとよいでしょう。住宅街であれば、夕方にお惣菜や子ども向け商品が売れやすい傾向にあります。
また、いわゆる「アイドルタイム」と呼ばれる来店客の少ない時間帯には、遅めのランチや早めの夕食にお弁当や惣菜の需要が狙えます。アイドルタイムにもニーズに合った商品を店頭販売することで、より多くの集客が期待できるでしょう。


・シズル効果を活かす

「シズル効果」とは、見た目や音、香りなどにより、五感を刺激して消費者に購買意欲を感じさせる効果です。商品の実物を見たりにおいを感じたりできる店頭販売では、シズル効果を十分に活かすことが集客と売上につながります。見た目も香りもおいしそうなメニューを販売できれば、お客様が足を止めてくれる機会も増えるでしょう。


・外装やPOPを工夫する

外装は初めての方も一目でわかるよう、お店のコンセプトや料理のジャンルが伝わりやすいデザインにします。近隣にある他の飲食店と差別化を図るため、同じジャンルでもお店ならではの特徴をアピールしましょう。
また、通行人に興味をもってもらうには、POPや立て看板を工夫すると効果的です。目につきやすい大きさ・デザインで、遠くからでも内容が確認できるものだと、立ち止まってくれる可能性も高まります。


・持ち運びの容器を工夫する

自宅やオフィスでも食べられるよう、持ち運びやすく中身が崩れにくい容器を選ぶことも忘れてはなりません。スープや汁物であればフタが外れにくいタイプ、温かい料理なら手に持っても熱すぎないエンボス加工や発泡素材のタイプだと持ち運びがスムーズです。他にも、カレーには仕切りがあるもの、丼物には高さのあるものを選ぶなど、お客様目線でメニューに合った大きさ・形状の容器を選びましょう。
また、使い勝手だけでなく、お店の雰囲気やコンセプトに合った容器を選ぶことも重要です。おしゃれな雰囲気や高級感を演出したいなら、デザイン性の高いフードペール容器がよいでしょう。フードペール容器なら、サンドイッチなどの軽食メニューにもおすすめです。商品に合わせて、割り箸やスプーンなどのカトラリー、ビニール袋などを用意しておくと喜ばれます。



■店頭販売の注意点

店頭販売を行うには、いくつかの注意点があります。なかには法律で禁止されている行為もあるため、しっかりと確認して、正しい店頭販売を行いましょう。


・店頭での盛り付け

店頭販売では、その場でご飯やおかずを盛り付けることはできません。料理を盛り付けたり飲みものをカップに注いだりといった行為は調理とみなされるため、店内の調理場で行うことが原則です。屋外で調理した料理を販売する場合は、屋台での飲食店営業の許可を取得してから行いましょう。
ただし、屋台の営業許可がある場合でも、加熱後に調理(握る・混ぜるなど)する米飯類の販売は、食品衛生法で禁止されています。


・衛生面

店頭販売で料理を提供する際は、衛生面に一層の注意が必要です。店内での飲食とは異なり、料理を受け取ってから食べるまでの時間が長いため、食中毒などのリスクが高まります。材料を仕入れるときや販売時はもちろん、早めに食べるよう呼びかけるなどして、衛生管理を徹底しましょう。冷蔵設備がない店頭での販売のほか、サラダや生ものの販売はおすすめできません。


・食品表示

店内で調理・容器包装して提供する店頭販売には、一般的な加工食品とは異なり、食品表示の義務がありません。ただし、アレルゲンや消費期限などの消費者が知りたい情報は表示しておくべきでしょう。食品に関する情報をできる限り提示することで、お店の信頼性や安全性を高める効果も期待できます。



■まとめ

店頭販売は、お店を知らない人にも興味・関心を抱いてもらえるよう、店舗やメニューの魅力を最大限宣伝することがコツと言えます。店頭販売をうまく活用して、集客と売上の向上を目指しましょう。その際はぜひ、料理を入れる容器の選び方にも注目してみてください。

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