【コラム】ネットショップを開業する方法は?必要なものから運営する際のポイントまで解説
インターネットが普及し、幅広い分野の企業がネットショップを持つようになりました。ネットショップの開業を検討しているものの、「ネットショップを開業するために必要なものが分からない」「ネットショップの運営方法を事前に知っておきたい」といった疑問や悩みを持つ方もいるかもしれません。
今回の記事では、ネットショップを開業する方法や成功させるためのポイントを詳しく解説します。
ネットショップを開業する際に、取り扱う商品によっては法的な届出や許可が必要です。届出や許可が必要となるものを以下の一覧にまとめました。
取り扱う商品 | 必要な届出・許可 |
お酒(ビール、ワイン、日本酒、焼酎など) | ・通信販売酒類小売業免許 ・酒類小売業免許 ・酒類製造免許 |
高度管理医療機器(コンタクトレンズなど) | ・高度管理医療機器販売許可証 |
中古品(古着、中古の電化製品・ゲーム、アンティーク品、トレーディングカードなど) | ・古物商許可証 |
食品 | ・食品衛生責任免許 ・食品衛生法に基づく営業許可証 |
ネットショップを開業する際に必要になる、一般的な手順を以下にまとめました。
事業計画を立てる
まず販売する商品やネットショップのコンセプトといった事業計画を立てます。販売する商品の種類や幅を決めておくことで、後の製造方法や仕入れ方法の選定につながります。
ネットショップのコンセプトは出店方法や構築するネットショップの内容に影響するため、最初にしっかりと決めておきましょう。
商材の法的な販売可否の確認
販売する商品が決まったら、ネットショップ上での販売が可能かを確認します。例えば酒類や中古品を販売する場合には、法的な届け出や許可が必要です。
利用するネットショップのカートシステムによって、出品が禁止されている商品もあるため、確認しておきましょう。
取り扱う商品が法的な届出や許可が必要な場合、前の見出しで解説した届出や許可申請を行います。
取り扱う商品を製造するか、仕入れるかを決めます。自社で製造する場合には中間マージンが発生しないメリットがある一方で、製造から検品、梱包、発送まで自社で一括管理する必要があります。仕入れの場合は手数料などが発生する一方で製造工程管理が不要になり、発送まで一括で任せられる外部サービスもあります。商品の種類やネットショップの運営方法に合わせたものを選びましょう。
コンセプトに合わせたネットショップの出店方法を決めます。ネットショップは大きく分けて自社サイトを構築する方法と、ECモールへ出店する方法があります。
自社サイトは、自社サーバーやクラウドサーバー内でネットショップを構築する方法です。ネットショップのデザインや機能のカスタマイズ性が高く、オリジナリティのあるネットショップを開店したいときに向いています。
一方でネットショップを構築するための知識が必要、費用が高くなる傾向がある、開店まで時間がかかる、といったデメリットがあります。
ECモールへの出店は、ECモール内にネットショップを出店する方法です。サイト構築の知識がなくても簡単に出店できる、出店までのスピードが速い、最初からある程度の集客が見込める、といったメリットがあります。
一方で機能やデザインの制約がある、ECモールごとの規約やルールを守る必要がある、手数料が発生する、といったことがデメリットです。
出店するネットショップが決まったら、実際に販売ページやネットショップを構築し、ネットショップを開店します。ネットショップの出店方法は、ECモールの場合はモールごとの出店手順に従えばスムーズに構築できます。
自社サイトの場合は、クラウドサーバー上でネットショップを運用するASPやクラウドEC、自社サーバー内に構築するオープンソースやパッケージ、フルスクラッチなど方法によって異なります。サイト構築の専門的な知識がない場合には、費用は発生しますが外注する方法もあります。
ネットショップの運用開始
ネットショップが構築できたら、ネットショップを開店します。ネットショップ開店後は受注管理、発注管理、在庫管理といった業務を行い、運用をします。
また、開店しただけではお客様は来てくれません。SNSなどを活用したクーポンやキャンペーン、メルマガなどのマーケティングのための施策も同時に行います。
ネットショップの運営を成功させるために、覚えておきたいポイントを解説します。
在庫が少なくなると販売機会を損失するリスクがありますが、持ちすぎると倉庫のスペースを圧迫したり、在庫管理の負担が増えたりとデメリットがあります。適正に管理できない在庫を抱えてしまうと、品質の低下や紛失といったリスクも発生します。
在庫を切らさないことはもちろん、過多にならないように適切な数にコントロールするようにしましょう。
ネットショップ運営は、自社サイトの場合はサーバーの管理費やシステムの使用料、ECモールの場合は手数料などの固定費が発生します。固定費はネットショップの売上が高くても低くても、必ず発生する費用です。売上が高くても固定費が圧迫していると、安定的な収入にはつながりません。
サブスクリプション型のサービスを利用している場合にはプランの見直しをするなどして、固定費を抑えるように工夫しましょう。
ネットショップを一度利用してくれたお客様が、リピートとなるように施策を行いましょう。例えば購入のお礼のメールと一緒に次回に使える割引クーポンを付ける、お客様の購入履歴からおすすめの商品を表示するレコメンド機能を付ける、などです。
お客様のリピート購入を促進することで、ネットショップの利益を大きく伸ばすことができます。
ネットショップは開業してもお客様が訪れなければ売上にはつながりません。しかし、大企業のように大々的な広告を打つなどの施策は資金面からできない、ということがほとんどです。集客のための施策は、SNS運用など低コストでできるものもあります。
ネットショップのアカウントでSNSを運用し、情報を配信しましょう。ターゲットとする顧客の設定や、顧客に合わせたSNSプラットフォームの設定、キャンペーンの利用などを行い、戦略的にSNSを運用しましょう。
定期的に更新を行うことで、SNSからの集客が見込めるようになります。
ネットショップの運営は、受注や仕入れの発注、在庫管理、検品や梱包、発送と業務が多岐にわたります。さらに、ネットショップの販売に関する業務のほか、メルマガ発信やSNS運用など、集客のための施策も同時に行わなければいけません。各業務を効率的に進めるために、運営体制を整えておくことをおすすめします。
業務の担当者を置いたり、必要に応じてマーケティングの自動化ツールの導入や外注を活用したりすると、効率的な運営を行いましょう。
ネットショップ開業に必要な手続きや手順、開業時のポイントを解説しました。ネットショップを開業することで、対面販売では得られない新たな顧客層の獲得につながります。必要な手続きや手順を確認し、ネットショップの開店を目指しましょう。
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