【コラム】塩を固まらないように保存する方法とは?おすすめの容器についても紹介
塩を入れる容器を選ぶ場合は、使い勝手のよさはもちろんですが、固まらないように保存できる点も重要になります。
また、正しい保存方法についても知っておくことで、快適に調理できますよ。
今回は塩を入れる容器や保存方法について紹介します。
塩は調味料の中でも、最も使用頻度が高い調味料なのではないでしょうか。だからこそ、塩を保存する容器は保存に適していて使いやすいものを選ぶことが大切です。
以下では、塩を入れる容器を選ぶ際のポイントをご紹介します。
塩を保存する際に気を付けたいのが湿気です。開封後はできるだけ密封性の高い保存容器で保存を行い、外気に触れることによる保存容器内の湿度の変化を防ぎましょう。購入時に入っていた袋に留め具を使用して保存するだけでは、湿気の変化から完全に塩を守ることができないため、注意が必要です。
なお、塩だけでなく砂糖などを保存する場合にも、密封性の高い保存容器を使うと乾燥の防止に効果的なのでおすすめです。
一度に購入する量にもよりますが、塩の保存容器はキッチンで調理用に使うものと保存用に分けるのがよいでしょう。キッチンで調理用に使うものは、できるだけ片手でも使いやすい50〜100mlくらいのサイズがおすすめです。保存用の容器は200〜300mlくらいのサイズを選べば、保管場所に困ることは少ないはずです。ご自宅の保管場所の広さと、一度に購入する塩の量についてよく考えて選びましょう。
塩を入れる容器の素材には、大きく分けて「プラスチック(樹脂)」「陶器」「ガラス」の3つがあります。
ここでは、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
<プラスチック(樹脂)製容器のメリット>
プラスチック製容器のメリットは、軽くて割れづらい点と、比較的購入しやすい価格帯の商品が多いことです。使用頻度が高いものだからこそ、手軽に購入できる点は大きなメリットだと言えるでしょう。特に、キッチンや食卓など、頻繁に使う場所で保存する場合におすすめです。
<プラスチック(樹脂)製容器のデメリット>
陶器製の容器と比べると、においや色が移りやすいという特徴があります。塩を保存する場合にはあまり気になりませんが、においの強いものを保存する場合は注意が必要です。
<陶器製容器のメリット>陶器製の容器は、不要な湿気を吸収して湿気の変化から守り、塩が固まるのを防ぐ効果があります。
また、表面に付いたガラスの層が乾燥も防いでくれるため、砂糖など他の粉末状の調味料の保存にも最適な素材です。
<陶器製容器のデメリット>
陶器製の容器は、プラスチック製の容器に比べて重く割れやすいデメリットがあります。日常的に使うには取り扱いづらいと感じる場合も考えられるため、ある程度の期間保存する場合など、使用頻度が低い用途で使用するのがよいでしょう。
<ガラス製の容器のメリット>
ガラス製の容器には、どのくらいの分量の塩が入っているのかが一目で分かりやすいというメリットがあります。また、においや色が移りにくいのもメリットの1つです。
<ガラス製の容器のデメリット>ガラス製の容器は、陶器製の容器同様にプラスチック製の容器に比べて重く割れやすいというデメリットがあります。
保存していた塩を他の容器に移そうとした際に、塩同士が中で固まっていたという経験がある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、塩が固まる原因や正しく保存する方法についてご紹介します。
塩が固まる原因は「湿度の変化が繰り返されること」です。
湿度が高いと塩が水分で溶けて固まると考える方も多いかもしれませんが、それは間違いです。塩は湿度が高いだけで固まることはありません。また、湿度が低いときには塩の水分がなくなり、結晶が作られます。ですがこの場合も湿度が高い場合と同様で、湿度の低い状態が続いているだけでは塩が固まることはありません。
というのも、塩が固まる原因は湿度が高いときに塩が溶け、湿度が低いときに塩の水分がなくなって結晶ができるという変化が繰り返されることによるものだからです。
この湿度の変化が繰り返されることにより、潤って溶けた状態の塩の表面に結晶が作られ、また少し溶けて結晶ができるという変化が何度も起きた結果、最初はサラサラしていた塩が大きな固まりになってしまうのです。
塩が固まらないように湿度の変化が繰り返されることを防ぐには、できるかぎり外気に触れないように保存することが最も大切です。
そのためには、できるだけ密封性の高い容器に移して保存しなければなりません。
よく飲食店などで利用されている方法で、炒った米を何粒か塩と容器に一緒に入れて保存する方法があります。これは炒った米が湿気を吸収してくれるためであり、この方法を用いることで塩が固まるのを防ぐことができます。炒った米以外でも、ショートパスタやマカロニでも同じ効果が期待できるでしょう。
塩と一緒に入れるものの量は、保存する塩の量にもよって異なりますが、炒った米なら5〜10粒程度で効果があります。また、炒ることなく生の米を入れても効果はありませんので、必ず炒った米を入れるようにしましょう。
気を付けていても塩が固まってしまった場合には、塩の水分を取り除くことでサラサラの塩に戻すことができます。たとえば、電子レンジで加熱したりフライパンで煎ったりするなどの対処を行うとよいでしょう。電子レンジを使用する場合には、その量によって微調整は必要ですが、3分程度を目安に加熱をします。加熱する際にはラップはせずに、そのまま容器に入れた状態で加熱するようにしましょう。
また、フライパンで煎る場合には、油を使用せずにきれいな状態のフライパンを使用し、弱火で時間をかけて煎ることがポイントです。塩が焦げてしまわないように、注意しながら煎るようにしましょう。
これまで紹介してきた塩を保存するポイントを踏まえて、おすすめの保存容器を紹介します。
最初に紹介するのは、小分けした塩をキッチンで使う際に最適なMSスパイス70です。
キャップも密封性が高く、シンプルなデザインはどんなシーンでも使いやすいタイプの容器と言えます。
容量 | 71ml /OF |
重さ | 89g |
幅・直径 | 38.9mm |
高さ | 99.1mm |
素材 | ガラス(無色) |
・SSスパイス60(12角)
次にご紹介するのも、小分けした塩の保存に適しているSSスパイス60です。少し小さめサイズの容器は片手でつかみやすく、使用頻度が高いキッチンでの利用などに最適です。
キャップも密封性が高く外気に触れづらい形状となっています。
容量 | 63ml/OF |
重さ | 78g |
幅・直径 | 41.1mm×42.5mm |
高さ | 82mm |
素材 | ガラス(無色) |
※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。
※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。
※OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満容量のことです。
■まとめ
今回は塩を固まらないように保存するための方法と、おすすめの容器について紹介しました。塩が固まる原因は「湿気の変化が繰り返されること」です。保存する際には、密封性の高い容器で保存する必要があります。
また、保存の際に炒った米やショートパスタなどを一緒に入れることでも、塩が固まるのを防止する効果が期待できます。保存容器の素材は、陶器製、ガラス製のものを選ぶことで塩が固まるのを防ぐことができますが、重くて割れやすいデメリットがあります。食卓やキッチンに置く調理用の容器は、軽くて割れにくいプラスチック製のものを選ぶのも選択肢の一つです。